2010年5月19日水曜日

みどりの風展9



来週より大倉山ギャラリーかれんではじまる展覧会のお知らせです。

(写真は展覧会DMと出展予定の作品です)


『みどりの風展9 かれんとセルプきたかせアトリエjet`s』

2010年5月24日(月)-29日(土)

10:30-18:00(最終日は12:00-16:00)

会場:ギャラリーかれん 222-0037 横浜市港北区大倉山1-11-4 tel/fax045-543-3577

アートかれんの施設メンバーによる絵画作品展『みどりの風展』は2002年から毎年5月に行われてきました。そして今年で9回目を迎えます。最初は20代の作家たちによって支えられた合同展でしたが、次第にアートかれんメンバーたちだけで展覧会を構成するようになってきました。そして前回から他団体さんとのコラボレーションを行い展覧会を通じて交流を行っています。2009年はベトナム希望の村のみなさんと、2010は川崎にある長尾福祉会 セルプきたかせさんの中にある絵画班、アトリエjet`sさんとの合同展を開催いたします。

アトリエjet`sさんとの出会いはメンバーの一人、半澤真人さんが昨年夏にギャラリーかれんを利用し個展を開催したことに始まります。アトリエjet`sを担当するデザイナーの大平暁さんとも、横浜-川崎の近いエリアで障害者のアート活動をともに試行するなか、情報交換など行い、またお互いの創作現場を訪ねあったりする中で今回の合同展が開催されることになりました。

日本各地の福祉施設などではアート活動が注目され、その実践や実績が積み重ねられ続けています。障害者のアート活動の多くは施設内での活動であるため(もちろんそうでない方もたくさんいらっしゃいます)、それぞれの施設の規模や事情により作者の創作環境が大きく左右されることも多い中、家族やスタッフによるサポートもふくめ、作者自身の継続していく力によって時間をかけて構築されていきます。その中で良い作品が生まれ、信頼されるべき評価が与えられるのだと常々感じながら日々の活動の支援にあたるのです。

現代の美術を取り巻く環境には見本にするべくとされた歴史があり、評価の軸となりうるマーケットが存在するある意味では困難な状況であります。自由であるということはそういった環境の中をいかに進み続けるかということに必要な要素だと思います。

かれんとセルプきたかせアトリエjet`sもまたそれぞれの環境の中、力強く制作を続ける作者たちによる作品展です。是非ご高覧お願いいたします。