2010年7月7日水曜日

『川戸由紀と小林耕平』



ギャラリーかれんでの企画展のご案内です。


『川戸由紀と小林耕平』

会期:2010年7月20日(火)-7月31日(土)

時間:10:30-18:30 最終日7/31は17:00まで

休み:7月25日(日)

オープニング:7月20日(火)15:00から


会場:ギャラリーかれん(社会福祉法人かれん 小規模通所授産施設アートかれん)


今年からアートかれんでは、かれんメンバーさん、作家さんによる二人展というかたちの展覧会を企画していこうという試みがスタートしました。今回は第一弾。

小林耕平さんは現代美術のギャラリー、山本現代さんを中心に各地の美術館での企画展に参加する美術家です。おもに映像作品を発表されています。

川戸由紀さんはアートかれんのメンバーさんです。刺繍、ドローイングがなど、細かい作業が得意です。作品のモチーフとなるものにはテレビや映画でおなじみのキャラクターも多いのですが、その個性的な表現(再現?)能力や技巧によって完成する作品は、元のモチーフともぜんぜん違ったオーラを持っています。自宅では動画撮影機能付きの(中古の)携帯電話やビデオデッキなどの機材を扱い、映像作品を作っています。すべて手描きで作られた背景の中に細かく作られたキャラクター達が動き回ります。

川戸さんは今回刺繍作品と映像作品に加え、一時期描いていたドローイングを展示する予定です。このドローイングは、たとえば朝のニュースに映る渋谷や新宿の映像のようなものなのですが、大きな都市の様子をとらえようとカメラが構図を移動させていくような、そんなフレーミングをドローイングで行っているような作品のシリーズなのです。シリーズといっても川戸さん自身は作品化することやシリーズを作ることが目的ではないかもしれません、何か他の作品のための準備段階のものだったのか、ただの遊びだったのか、それはよくわかりません。今回この謎の多い、でもとても魅力的な作品をみなさんにご覧いただけます。

今回の展覧会はリーフレットを作成し、二人の作品の写真や小林耕平さんによる川戸由紀さんの作品の解説などを紹介しています。デザインは小林さんとメープルかれんで担当しました。中身を少しお見せいたします。





このように並べて川戸さんと小林さんの作品の写真を見てみると、なんかちょっと似てるところがある?と思いませんか?

小林さんはアートかれんスタッフとの古い知合いで、ギャラリーを訪れた際川戸さんの作品に出会い、それが今回の展覧会へと発展したということです。どんな展覧会になるのか、とても楽しみですね。

どうぞご高覧よろしくお願いいたします。